商品概要

書名

もう、誰も教えてくれない
撮影・VFX/CG
アナログ基礎講座Ⅰ

著者

古賀信明

頁数

208ページ(オールカラー)

寸法

25.8×18.3×1.1cm(B5サイズ)

重量

561g

ISBN

978-4-9905117-1-5

発売日

2012年1月15日

発売元

株式会社スペシャルエフエックス スタジオ 

定価

¥3,132 (¥2,900+税)

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商品の詳細

■内容説明
「アナログ基礎講座I」は著者が30年間に渡る撮影現場経験、特殊メイク、マットペイント、モーションコントロール合成装置開発、アナログからデジタルへの過渡期、そしてCGIへと移行する技術革新、変遷の流れの中で、多くの置き去りにされようとしているアナログ技術やその考え方を、より分かりやすく、より楽しく興味が持続するように注意を払って執筆したものです。
一般のCGやVFXを教える学校等では中々教わる機会が極端に少ないにも拘らず、アナログ技術は今でも有用なものが少なくありません。

本書で一番大事にしている考え方は「何故そうなのか?」というものの道理を理解する事です。
これがひとつ判ると「プラスの連鎖」が始まり、知識が知識を呼び、どんどん面白くなって行きます。
逆に、判らない事しか無いと「負の連鎖」が始まりどんどん面白くなくなって行き、やる気が失せてしまうでしょう。

CGに関連したツールはかなり高度になり、フォトリアリスティックな表現も可能になってきました。しかし、その結果も同じツールを使うが故の「個性の無さ」も確かに存在します。
その差別化を図る上でも、「アナログ技術の応用」は大きな力を秘めています。
競争相手を引き離したい、より個性を伸ばしたい、他人と全く違うアプローチがしたい、もっと深い理解をしたい、知識欲を満たしたい、何か新しい表現をしたい・・・といった人にも強くお勧めします。



■推薦文
ILM シニアデジタルマットアーティスト 上杉裕世 氏 推薦文

滑り込みセーフでデジタル化以前の特撮現場でアナログマインドをたたきこまれた後に、
筆者と同様に90年代のデジタル化を最前線で試行錯誤できた僕は極めてラッキーだった。
結果を推測しながら物事を進めていくことの積み重ねで成り立っていた当時をくぐりぬけてきたことで、
合理的な筋道の立て方やアプリケーションの本来の使用意図にとらわれない発想力を養われたことは、
デジタル真っ只中で作業する現在でも大きなアドバンテージになっている。

本書は何の意識や疑問を持つこともなく見過ごしてしまいがちなデジタル上のひとつひとつのプロセスが
実は深い意図と意味をもって繋がりあっていることを理解する為のバイブルとなるだろう。



■目次

 はじめに

■アナログとデジタル
 その違いをちゃんと説明できますか?

■光の本質
 光は電磁波
 ライティングのもう一つの役目
 三原色

■視覚の知識
 ヒトの眼
 見える順番
 眼球の動きと色の知覚
 マルチ感度の肉眼
 マッハバンド(階段状のしましま)
 ハイダイナミックレンジCCDの可能性
 ブラックライトを見ると
  頭が痛くなるのはなぜ
 ブラックライトで照らすと
  白いシャツが光るのは?
 ナトリウムランプで
  全てモノクロに見えるのは
 ナトリウムランプの特徴を活かした合成方法
 テクニカラー方式
 ナトリウム・プロセス
 小西六ワンショットキャメラ
 夕陽は何故赤い?

■レンズ
 レンズはプリズムの集合体
 球面レンズと非球面レンズ
 レンズの低価格化
 ゴースト、レンズフレア
 シリンドリカルレンズ
 シネマスコープの利点と欠点
 レンズは丸いのになぜゴーストは六角形?
 明るいレンズは絶対必要か?
 レンズコーティング
 レンズのクリーニング
 被写界深度
 最小絞り
 自動絞り
 写真とムービーの被写界深度
 レンズが対応しているフォーマット
 イメージサークル
 レンズのミリ数だけでは画角は語れない
 ビデオにおけるシャッター
 絞りの決め方
 ハイスピード(高速度撮影)
 CMOSとCCDの違い

■フォーカス(ピント)
 レンズフォーカスの特性
 ミニチュアがミニチュアに見えるわけ
 撮影技法/レンズの限界
 パンフォーカス
 スターウォーズという原体験
 フルスケールにするしかない?
 スターウォーズのミニチュア撮影法
 大型カメラシフトとアオリ
 シフト
 アオリ
 アオリ撮影の実際

 どちらが巨大に見える?
 この撮影のセットアップ
 スターウォーズのオープニングカットには
  4×5を使ったのか?
 70ミリサイズ
 ビスタビジョン(方式)と
  ビスタビジョンサイズ
 写真技術の習得に敢えて4×5を使って見る
 CGはパンフォーカス
 CGで作るフォーカス
 CGと実写の合成
 撮影とは
 キャメラマンの仕事
 ムービーフィルムフォーマット別大きさ比較
 スーパー35
 レターボックス
 フィルム感度
 高感度フィルム-粒状性の話-
 高感度フィルムと低感度フィルムの違い
 平均化による粒状性の改善方法
 アカデミー賞を受賞したフィルム

■収差
 屈折率
 ザイデルの5収差
 収差と色収差
 色収差
 リニア編集とノンリニア編集

■露出のメカニズム
 絞りとシャッタースピード
 ロータリーシャッター
 暗い被写体を撮影する工夫
 メーカーがレンタルするというビジネス
 シャッター開角度と撮影コマ数
 シャッタースピードを変える理由
 露光のタイミング
 フィルムには写らない瞬間がある
 写らない閃光を写す解決法
 マズルフラッシュの合成
 間欠輸動機構
 間欠輸動機構の無いキャメラ
 モーションブラー
 アナログの合成
 ストップモーション・アニメーション
  (コマ撮り)
 ストップモーション・アニメーションの問題
 ゴーモーション
 モーションブラーのエピソード
 スピード感のリアリティ
 当時の日本の合成事情

■露出の決定
 撮影する際は
  最終イメージを頭の中で描くこと
 フィルムの露出
 ゲインアップ/増感
 適正露出
 ネガでとらえられた光の情報は
  全てプリントには反映出来ない!?
 NDフィルター
 レンズの明るさ-F-
 F値(Fナンバー)
 絞りを先に決める

 シャッタースピードを先に決める
 相反則不軌
 CCD特有の問題
 CCDのゴミ
 入射式露出計の使い方

■撮影
 撮影するという事
 スタジオセット撮影
 オープンセット撮影
 ロケセット撮影

■キャメラワーク
 キャメラには大きさ、重さがある
 キャメラを動かすという事
 キャメラを動かす理由(キャメラムーブ)
 キャメラや
  キャラクター(被写体)の移動スピード
 どういうキャメラワークが望ましいのか?
 キャメラワークに関する機材と手法
 クレーン
 通常のクレーンでは難しい動き
 クレーンの種類
 キャメラワークの設計
 キャメラワークとレンズの選択
 魚眼レンズを使った撮影
 ワイドレンズ(広角)
 望遠レンズ(長玉)
 ズームとトラックの違い
 クレーンのアームを振る
 キャメラワークのトレーニング法の一例
 seeとlookとwatchの違い

■ライティング
 照明
 ライティングのバランス
 絶対的な適正露出は無い
 キーライト
 押さえ
 タッチ
 光のシャープネス
 テカリ(スペキュラー)と光量バランス
 テカリ(スペキュラー)の違いによる質感の差
 現実の光の振舞いに
  非常によく似たファイナルギャザー
 CGのテカリ、艶(ツヤ)について
 CGの色飛び
 CGの白飛び
 撮影の色飛び(白飛び)
 デジタル処理の色飛び(白飛び)
 皮膚の質感
 リアルな皮膚を表現するには
 カラーチャート
 カラーチャートは絶対か?

■照明機材
 タングステンライト
 アイランプ
 スポットライト
 エリアルスポットライト(通称エリスポ)
 ミニブルートライト(通称ミニブル)
 ミニキットライト
 ホリゾントライト/ボーダーライト
 蛍光灯

 LED
 HMI(エイチエムアイ)
 その他の拡散光
 ミラー
 被写体の表面処理
 バーンドア
 ライトフォーカス
 レフ
 炎
 ロウソクのみの光を使った照明と、
  人工光によるライティング
 センチュリースタンド(Cスタンド)
 ブラックラップ
 黒紙など
 テープ類
 ピンチ
 シャコ万力(Cクランプ)
 電源車
 ライティングの再現
 同じ白でも違いがある
 イメージベースドライティング
 グローバルイルミネーション
 ある雪の日の再現
 照明の勉強法
 画作りの為のライティング

■セルアニメーションとレジストレーション
 デジタル技術を使ったアニメーション
 セルアニメーションのプロセス
 タップ
 セルロイドという危険物
 キャメラのレジストレーション
 レジストレーションピン
 フィルムの間欠輸動機構
 ビッグピンとスモールピン
 パーフォレーション
 現場とポストどっちが安い?

■オプチカルプリンター
 オプチカルプリンターとは
 オプチカルとは
  フィルムでフィルムをコピーする事
 エリアルイメージ合成

■HDキャメラ
 フィールドとフレーム
 24pとは(pとiの違い)
 画像圧縮
 それではどうしたら良いでしょうか?
 ビデオのハイスピード
 機動性
 ハイビジョン/HDのフォーマット
 アクション安全フレーム
 タイトル安全フレーム
 HDのクリーンアパーチャー
 ビデオのフルフレームと
  フィルムのフルフレーム
 NHKのフレーム
 グランドグラス
 映画用フィルムムービーキャメラの
  ファインダーシステム
 ファインダーの画は誰の物?

 むすびに